Railsでエラーメッセージを表示しようとすると、デフォルトでは英語設定になっているため、このように英語でエラーメッセージが表示されてしまう。
これを日本語化する方法について書き残しておこうと思います。
エラーメッセージを日本語化する流れ
デフォルトの言語を日本語に設定する
まずは、デフォルトの言語を日本語に設定します。
設定はconfig/application.rb
に以下の1行を追記します。
config.i18n.default_locale = :ja
ついでに、タイムゾーンも設定もしておくといいでしょう(デフォルトではUS & Canadaになっている)。
config.i18n.default_locale = :ja
# 追記
config.time_zone = "Tokyo"
config.active_record.default_timezone = :local
これでデフォルトの言語は日本語になりました。
続いては、日本語の翻訳ファイルを作成します。
日本語化の翻訳ファイルを作成する
config/locales
にja.yml
ファイルを新規作成し、下記の内容をコピーします。
ja:
activerecord:
errors:
messages:
record_invalid: 'バリデーションに失敗しました: %{errors}'
restrict_dependent_destroy:
has_one: "%{record}が存在しているので削除できません"
has_many: "%{record}が存在しているので削除できません"
date:
abbr_day_names:
- 日
- 月
- 火
- 水
- 木
- 金
- 土
abbr_month_names:
-
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
day_names:
- 日曜日
- 月曜日
- 火曜日
- 水曜日
- 木曜日
- 金曜日
- 土曜日
formats:
default: "%Y/%m/%d"
long: "%Y年%m月%d日(%a)"
short: "%m/%d"
month_names:
-
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
order:
- :year
- :month
- :day
datetime:
distance_in_words:
about_x_hours:
one: 約1時間
other: 約%{count}時間
about_x_months:
one: 約1ヶ月
other: 約%{count}ヶ月
about_x_years:
one: 約1年
other: 約%{count}年
almost_x_years:
one: 1年弱
other: "%{count}年弱"
half_a_minute: 30秒前後
less_than_x_seconds:
one: 1秒以内
other: "%{count}秒未満"
less_than_x_minutes:
one: 1分以内
other: "%{count}分未満"
over_x_years:
one: 1年以上
other: "%{count}年以上"
x_seconds:
one: 1秒
other: "%{count}秒"
x_minutes:
one: 1分
other: "%{count}分"
x_days:
one: 1日
other: "%{count}日"
x_months:
one: 1ヶ月
other: "%{count}ヶ月"
x_years:
one: 1年
other: "%{count}年"
prompts:
second: 秒
minute: 分
hour: 時
day: 日
month: 月
year: 年
errors:
format: "%{attribute}%{message}"
messages:
accepted: を受諾してください
blank: を入力してください
confirmation: と%{attribute}の入力が一致しません
empty: を入力してください
equal_to: は%{count}にしてください
even: は偶数にしてください
exclusion: は予約されています
greater_than: は%{count}より大きい値にしてください
greater_than_or_equal_to: は%{count}以上の値にしてください
inclusion: は一覧にありません
invalid: は不正な値です
less_than: は%{count}より小さい値にしてください
less_than_or_equal_to: は%{count}以下の値にしてください
model_invalid: 'バリデーションに失敗しました: %{errors}'
not_a_number: は数値で入力してください
not_an_integer: は整数で入力してください
odd: は奇数にしてください
other_than: は%{count}以外の値にしてください
present: は入力しないでください
required: を入力してください
taken: はすでに存在します
too_long: は%{count}文字以内で入力してください
too_short: は%{count}文字以上で入力してください
wrong_length: は%{count}文字で入力してください
template:
body: 次の項目を確認してください
header:
one: "%{model}にエラーが発生しました"
other: "%{model}に%{count}個のエラーが発生しました"
helpers:
select:
prompt: 選択してください
submit:
create: 登録する
submit: 保存する
update: 更新する
number:
currency:
format:
delimiter: ","
format: "%n%u"
precision: 0
separator: "."
significant: false
strip_insignificant_zeros: false
unit: 円
format:
delimiter: ","
precision: 3
separator: "."
significant: false
strip_insignificant_zeros: false
human:
decimal_units:
format: "%n %u"
units:
billion: 十億
million: 百万
quadrillion: 千兆
thousand: 千
trillion: 兆
unit: ''
format:
delimiter: ''
precision: 3
significant: true
strip_insignificant_zeros: true
storage_units:
format: "%n%u"
units:
byte: バイト
eb: EB
gb: GB
kb: KB
mb: MB
pb: PB
tb: TB
percentage:
format:
delimiter: ''
format: "%n%"
precision:
format:
delimiter: ''
support:
array:
last_word_connector: "、"
two_words_connector: "、"
words_connector: "、"
time:
am: 午前
formats:
default: "%Y年%m月%d日" #"(%a)%H時%M分%S秒 %z"
long: "%Y/%m/%d %H:%M"
short: "%m/%d %H:%M"
pm: 午後
これで、エラーメッセージが日本語化されるはずです。
日本語化される前のエラーメッセージと比較してみましょう。
英語のエラーメッセージが日本語化されていることがわかります。(タイトルと「3 error prohibited …」の部分はテンプレートファイルを編集し、日本語に書き換えればOKです)
ボタンも「Create User」から「登録する」に変わっていますね。
ただ、Name
やEmail
などのテーブルのカラム名が日本語化されていません。
テーブルのカラム名の翻訳も先ほどのja.yml
に追記しても良いんですが、行数が多くメンテナンスが大変になるので、カラム名の翻訳は別途ファイルを作成します。
テーブルカラム用の翻訳ファイルを別途作成する
同じくconfig/locales
にmodels.ja.yml
ファイルを新規作成します。
(~ja.yml
が含まれていれば、ファイル名はなんでもOKです)
作成したら下記の内容を参考に翻訳ファイルを作成します。
(article
, user
, category
モデルを作成した場合の例)
ja:
activerecord:
models:
article: 投稿
user: ユーザー
category: カテゴリー
attributes:
article:
id: ID
title: タイトル
description: 本文
created_at: 投稿日
updated_at: 更新日
user:
id: ID
name: ユーザー名
email: メールアドレス
password: パスワード
created_at: 作成日
updated_at: 更新日
category:
id: ID
name: カテゴリー名
上記のmodels:
の下層にモデルのカラム名とその翻訳を、attributes:
の下層に翻訳するモデル名、およびモデル名の下層にカラム名とその翻訳を記述します。
モデル名やカラム名は必要に応じて書き換えてください。
保存したらrailsサーバーを再起動し、エラーメッセージが日本語化されていることを確認します。
これで無事に日本語化できました。
めでたしめでたし。
コメント