異なるRubyのバージョンを一括で管理してくれる便利なソフトとして有名な「rbenv」。
Railsの学習を進めていくと、必要に応じて異なるバージョンに切り替える必要があったりするのですが、
そういう時にrbenvはとても便利。
最近はたびたびrbenvを使うのですが、(やり方すぐ忘れるのでw)その度にメモしたノートを参照しながらやっているので、
今後(忘れた時)のためにもいっそのことコピペして使いやすい形としてデータ化してしまおう、
ということで、忘備録として本記事を残すことにしました。
実行環境(PC)
- M1 Macbook Air 2020
- mac OS Monterey (ver. 12.4)
- ターミナル bash (Rosetta 2 使用)
※ターミナルで$ uname -m
を実行し、アーキテクチャがx86_64
(Rosetta2 使用)となっていることを確認する。
rbenv のインストール方法
ターミナルを起動して Homebrew をインストールする。
$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
続いて rbenv をインストールする。
$ brew install rbenv
パスを通すために、まずは rbenv がインストールされている場所を確認。
$ which rbenv
/usr/local/bin/rbenv
場所を確認したら、.bash_profile
に以下のように記述する。(すでに記述されていたら、その部分はスルーでOK)
# homebrew
export PATH="/usr/local/bin:$PATH"
# eval "$(/usr/local/bin/brew shellenv)"
# rbenv
export PATH="$HOME/.rbenv/shims:$PATH"
eval "$(rbenv init -)"
.bash_profile
に記述した内容を反映するために、以下のコマンドを実行。
$ source ~/.bash_profile
$ brew -v
でバージョンが表示されたらOK。
$ brew -v
Homebrew 3.5.2
rbenv の使い方
インストールできるバージョン一覧を確認
$ rbenv install -l
でインストールできるバージョン一覧を表示。
$ rbenv install -l
2.6.10
2.7.6
3.0.4
3.1.2
jruby-9.3.4.0
mruby-3.0.0
rbx-5.0
truffleruby-22.1.0
truffleruby+graalvm-22.1.0
※2022年6月21日時点でのバージョン一覧です
バージョンを指定してインストールする
$ rbenv install 3.1.2
インストールしたバージョンを実行可能にするため、以下のコマンドを実行する。
(新しいバージョンのRubyをインストールした後、またはコマンドを提供するgemをインストールした後にこのコマンドを実行)
$ rbenv rehash
rbenv-rehash をインストールしておくと、gemをインストール(アンインストール)した後に自動的に$ rbenv rehash
を実行してくれる。
$ gem install rbenv-rehash
使用するバージョンを指定(変更)する
まずは、インストールされているバージョンを確認。
$ rbenv versions
system
2.6.10
2.7.6
* 3.0.0 (set by /Users/[username]/.rbenv/version)
3.1.2
「*」は現在使用しているバージョンです。
別のバージョンに変更する場合は、以下のように記述する(インストールされているバージョンの中から指定する)。
$ rbenv global 3.1.2
global
はシステム全体で使う Ruby のバージョンを指定する。
プロジェクトごとにRuby のバージョンを指定したい場合は、指定したいプロジェクトのフォルダに移動し、以下のように実行する。
$ rbenv local 3.1.2
指定したバージョンになっているか確認する。
$ ruby -v
ruby 3.1.2p20 (2022-04-12 revision 4491bb740a) [x86_64-darwin21]
これでOK。
Rails のインストール
指定した Ruby バージョンで Rails をインストールする
$ gem install rails -v 7.0.3
バージョンを指定してインストールする場合は後半に-v バージョン名
のように指定する。
$ gem install rails
を実行すると、最新バージョンのRailsがインストールされる。
$ rails -v
Rails 7.0.3
インストール済みの Rails バージョンを確認
$ gem info rails
でインストール済みの Rails バージョンを表示。
$ gem info rails
*** LOCAL GEMS ***
rails (7.0.3, 6.0.5)
Author: David Heinemeier Hansson
Homepage: https://rubyonrails.org
License: MIT
Installed at (7.0.3): /Users/[username]/.rbenv/versions/3.0.0/lib/ruby/gems/3.0.0
(6.0.5): /Users/[username]/.rbenv/versions/3.0.0/lib/ruby/gems/3.0.0
Full-stack web application framework.
ただし、複数のバージョンがインストールされていても、$ rails -v
では最新バージョンしか表示されない。
バージョン指定で Rails new する
$ gem info rails
でインストール済みの Rails バージョンの中から、指定したいバージョンでプロジェクトを作成する場合は、以下のように記述する。
$ rails _6.0.5_ new test_app
バージョン指定がない場合は、インストールされているバージョンの中から最新のバージョン(ここでは 7.0.3 )を用いてプロフェクトが作成される。
以上、覚え書きでした。
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